インターナショナルバカロレア（IB)で学べる公立中学校
こんにちは。ニュージーランドは冬が始まったばかり。
暖かい日本がうらやましいです。
前回はニュージーランドの有名私立学校への夏休み短期留学プログラムをご紹介しました。
さて、本日はインターナショナルバカロレアで学べる公立中学校の紹介をしたいと思います。
【I.B】ってそもそも何？
I.Bとは、国際バカロレア機構（本部ジュネーブ）が提供する国際的な教育プログラムです。
チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせることを目的としています。
また、国際的に通用する大学入学資格（国際バカロレア資格）を与え、海外大学進学への近道としても注目されています。詳しくは文部科学省のウェブサイトをご覧ください。
日本には57校のIB認定校があるそうですが、そのほとんどはインターナショナルスクールであり、全てが私立校です。
一方、ニュージーランドには25校の認定校があり、なんとそのうち10校がState fundedと言われる、公立学校となっています。
ニュージーランドは移民が多く、英語を母国語としない生徒が多いため、ほとんどの学校ではESOLと呼ばれるクラスがあります。
英語が苦手な生徒は、このクラスでアクティビティ等を通じて英語を学び、それを生活や学校の中で使うことでぐんぐん英語力を伸ばしていきます。
つまり、ニュージーランドでは公立学校であっても、世界で注目されるインターナショナルバカロレアカリキュラムが学べるところがあるのです。
実際の教育内容を伺うと、生徒自身が教育目標を立てて、それに向かって学んでいくことを重視しているのだそうです。
日本のように机に向かって、教科書を使った一斉授業はほとんどなく、生徒の学びあいや、プロジェクト型学習を進めています。
本日は数ある公立中学校の中で１校を紹介いたします。
Auckland Normal Intermediate
Auckland Normal Intermediate (ani)は、オークランド市内のおしゃれなカフェやお店があることで有名なMt.Eden Roadにあります。
Auckland Normal Intermediate – Learning to learn in the 21st century
Auckland大学教育学部のキャンパスの隣に位置し、大学と協働してティーチャートレーニングや指導法の開発に力を入れていることでも有名です。
IntermediateはPrimaryの後に進学する2年制の学校で、11歳から13歳の子どもが学んでいます。
この学校の特色は、もちろんInternational Baccalaureate (I.B)カリキュラムで運営されていることです。
2012年にIB World Schoolになり、IB Primary Years Programmeを提供しています。
aniの生徒はYear7とYear8で合わせて700人ほどいますが、比較的アジア人の比率は少ないそうです。
留学生は全校で50人ほどであり、日本人留学生は1人だけだとか。
aniの学費はいくら？
気になる学費は以下のとおりです。
通常、1term単位での受け入れですが、Short termは$350/wで、4週間以上から受け入れ可能です。
実は、気になったので日本のIB校の学費を調べてみました。
ある学校のウェブサイトを見ると、学費と寮費を合わせて年間だいたい226万円程度でした。
※2018年6月為替レート
aniの学費は年間$13,300、ホームステイはだいたい$300/wくらいなので、46週間くらいとすると、$13,800、合計すると$27,100です。
ちなみに、ニュージーランドでも私立校なら学費だけで$36,250(約290万円）。
１ドル80円として計算すると、216万8,000円。なんと、日本国内でIB校に通うのとほとんど同じ金額になります。
これは、ニュージーランドでIBプログラムが比較的安価な公立校で提供されているためです。
ニュージーランドの公立IB校、IB教育を考える方には、かなり魅力的だと思います。
まとめ
さて、今回はI.Bカリキュラムのある公立中学校を紹介いたしました。いかかでしょうか？
ニュージーランドは、I.B教育だけではなく教育水準自体、世界的にも非常に高い国です。
そういった環境で、教育を受けられるのはかなり魅力的ではないでしょうか？
Aniだけではなく、お客様にひとりひとりにあった学校は必ずあります。
お気軽にご相談ください。
お問い合わせはinfo@hannaconsultant.comまで。
